国際ロマンス詐欺に遭ってみました

もう熱りが冷めてきたので、コクります。

ぢつは、2021年末くらいに国際ロマンス詐欺に遭ってました。

それも二件同時進行で。

二つの事案でいろいろな共通点があって、興味深いのでまとめてみた。

(2022.5.15 3人目の件追記)

1)きっかけはFacebook

 一人はFacebookのあるグループ内でお友達になってくださいとコメントがあり、後日友達申請が来た。

 もう一人は突然お友達申請。

 Facebookなので、それぞれのサイトで交友関係や趣味等々拝見して、それほど怪しそうでもないので、数日待って承認(もしかして、間違いで、取り消しされるかと思って)。

 最後の一人もFaceBookのお友達申請

 

2)3人ともスタイル抜群の美人

 一人はマレーシア出身の大阪在住。(以下、オオサカ)(当時32歳)

 一人は台湾出身で台北在住。(以下、タイペイ)(年齢不詳、30代?)

 3人目は台湾人の母と日本人の父のハーフ、アモイ在住(以下、アモイ)(42歳)

3人とも色白で不自然なくらい美人で、写真を曝したいところ。

3)実業家でセレブ

 Facebookを見るとセレブでおサレな生活をしている。

・オオサカは大阪の某デパートで女性向けアパレルブランドショップ経営。

 持ち家ではないが、お洒落な戸建てに友人女性同居。クルマはポルシェ・タイカン?

・タイペイは、台北で化粧品会社経営。住宅は不明だが、Facebookでお洒落な生活を披露。一人暮らし。

・アモイも一人暮らしで、Facebookでお洒落な暮らしを披露。クルマはやっぱりポルシェ?。アモイは環境保護材料の研究開発と生産に従事する会社の経営者。

 ボランティア活動も熱心に行っている(Lineで写真を送ってきた)

4)経済・投資に詳しい叔父がいる

 オオサカの叔父は楽天証券にアナリスト。

 タイペイの叔父は台湾出身の経済学者だという郎咸平氏の名前を出してきた。

 アモイのは叔父は北京大学教授宋国青

5)投資をしている

 オオサカは金相場、タイペイは為替相場、アモイも為替相場

 二人三人とも叔父の言う通りやっているだけで、自分で考えなくても利益が出せると言ってた。

 そして二人三人ともスマホのトレーディングアプリ「MT4」もしくは「MT5」、入金は暗号資産の「bitFlyer」を指定してきた。

6)辛い別れを経験している

 オオサカは、3年前、恋人は自分の資産を奪って別の女と逃げてしまった。

 タイペイは不明。

 アモイは、夫とは学生時代に知り合ったが、ギャンブルに嵌まり、DVを繰り返し、自分を借金を押しつけてほぼ無一文にされてしまった。5年前に離婚。

7)Facebook

 皆Facebookに自分のページを開いていて、オサレな生活を公開している。友人も何人かいる。殆ど日本のおじさん。

 日記書いている。友人もコメントしているが、本人はコメントに一切返信していない。

 多分、皆男の方が一方的にお友達申請したと思われる。

8)Lineをメインに使いたがる

 Lineは日本国内限定と思うが、日本人をカモにするためか、Lineを使いたがる。

・・・・・・・

 二人三人とも友達承認すると、即日Facebookでメッセージを送ってきた。

「仕事は何?」「どこに住んでいるの?」「今何しているの?」etc.

 そのうちに「あなたは私の運命の人」みたいなことを言い始めて嘘と分かっていてもついついいい気になってしまう。

 セクハラまがいのメッセージ送ってやろうかと思ったけど、何かの言質をとられたらヤバイと思ったのでやらなかった。

 一度返信するとすぐに返事が返って来るので切りが無いんだけど、時々ふと30分くらい途切れる事があって、その後、「実は投資していた」「今の取引で数千ドル儲けた」(オオサカ)「数万ドル儲けた」(タイペイ)みたいなことを言いながら、MT4の取引の画面ショットを送って来るようになった。

 そして、自分に「あなたは大切なお友達だから、あなたにもこの投資のやり方教えてあげる。一緒にやりましょう。叔父の言うとおりやれば大丈夫だから」と持ちかけてくる。

 投資のやり方を説明して、投資額は多いほど儲けも大きいよと誘惑してくる。

 オオサカはイギリスの証券会社に口座を作って、BitFlyerで入金。

 タイペイは、今問題になっている某国籍の証券会社に口座を作ってやっぱりbitFlyerで入金とのこと。

 ここで入金するとアウト。お金はもう戻らない。

 ネットで検索すると入金は個人名義の口座を指定されたりすることもあるという。

 男の性で、美人のお友達に入れ込んでしまうと、変だなと思いつつも断り切れずに入金してしまう人がいるようだ。

 自分は投資の話になるとのらりくらりと交わしていたが、相手が業を煮やして去って行った。

 こんな、明らかに怪しいと分かりきったことでも、チャットして「あなたは運命の人」なんて言われると頭に血が上って危うく信じかけたときもあった。

 でも、例え旧知の親友でも簡単に儲かる話を持ちかけて来ても信じてはいけないくらいなのに、全然見知らぬ美人に声をかけられたら要注意だね。

 

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3人の事例を並べてみると共通点が浮かび上がってくる。

努力して今の生活が送れるようになったのも実は本当かも知れない。

3人は全く関係無いのかも知れないが共通のシナリオ流通してるのかも知れない。

 

(おしまい)