DXってなんなん?

 巷では、さかんにDXDXって騒いでいるけど、DXってなんなん?

 簡単に言うと、デジタルの力を使って業務を改革することらしいけど、じゃあ、今までやってたシステム開発とか○○のシステム化って何だったの?

 DX以前だって、業務の改革を目的に作ってきたんじゃないの?

 その昔、似たような言葉で「IT革命」なんてものも在ったけど、誰かエラい政治屋が「IT(イット)って何?」みたいな発言をして一気にドッチらけしてしまったこともあった。

 DX庁なるものの組織からどんどん人が辞めているとか、先日も事務方トップの人が体調不良理由で辞めたとか、IT革命の繰り返しだなって。

 民間企業でもきっと今まで手入力していたのをExcelのマクロでできるようになった、RPAで自動入力するようにしたくらいでDXに成功したと胸を張るんだろうな・・・・。

 日本のシステム開発って、システムを導入することが目的になっているし。

 そもそもシステム開発はあくまでもある経営目標を実現するための手段。

 DXに一番必要なことは、DX化することで得られる効果を定量的に掲げて、終わった後、その目標を達成できているか検証することだと思うけど。

 そして、副作用が出てないかも検証することが必要だと思う。

(ある会社で、在庫を減らすように新しいシステムを導入したが、逆に取引会社の在庫が増えてしまって、その会社の社長から恨み言を言われたと事例があったとか)

 

 DXをやるなら、地方に居る人も東京の本社採用で勤務できるくらいになれば、本物のDXと呼べるんではないかと個人的には思っている。

 地方で採用された人は例えば、週3日は企業の仕事、週2日はその地方で例えば、地域復興の仕事とか農業に従事するとか。そうすれば、地域の人口流出とか軽減できるのではないか。

 コロナ禍でリモートワークが一気に進んだけど、コロナ禍が過ぎればまた元の木阿弥になりそうな気がする。

 結局、多分何も変わらないと思う。

 

 ちょっと前までBigData、NoSQLとか囃し立てられてたけど、21世紀当初も、DWH(Data WareHouse)、DSS(Dicision Support System)、BI(Bussiness Intelligence)とか言われてたけど、いつの間にか廃れてしまった。

 今はAI(Artificial Intelligence)を使ったデータ解析が流行りだけど、やっぱり流行で終わるかも(でも、これは定着しそうな気がする・・・)

 今はデータサイエンティストとか言われているけど、かつてはデータアナリストと言う言葉もあった。ちょっと違うみたいだけど、傍目で見れば大差無い。

 クラウドだって、ASP(Application Service Provider)という言葉があった。

 

 でも、IT業界は何とか目新しい言葉で新鮮味を出して気を引こうとしているから、今更こんなことを指摘する者はいない。

 つまり、言い方を変えてるだけで、全然進歩してないってこと。

 結局、日本は長老が睨みを効かせ過ぎて、自分たちが理解できないことを若者がやろうとすると圧力かけて潰してしまう国民体質が一番のボトルネックで、これが解消しない限り、日本に未来は無いだろうな。