日本人は勤勉で真面目だなんてまやかしだ(続き)
前回のブログ書いた後思い出したこと
自分が一番最初に入社した会社は、日本を代表するような大手企業の研究所だった。
最初に驚いたのがその研究所のスローガン
・お手本の研究は取り上げまい。
・タイミングよく成果をあげよう。
・プロジェクト中心に進めよう。
だった・・・。あまりのレベルの低さに開いた口がふさがらない。
同期は、最初のスローガンを「お手本のあるデートコースは取り上げまい」と言い換えて、デートの3原則と呼んでいた。
建前でも、自分たちの研究を通じて世界に貢献しようとかなんとか書けないものかと思った。
これでも世界的なビッグカンパニーだった。
最初に指導についた先輩社員も酷かった。
最初は素人の新鮮な目でこの研究テーマについていろいろ意見出してみろというので、いろいろ意見を出すと片っ端から駄目出しされ、やっぱり素人はだめですね・・・というと半年もやってればプロなんだよ!と叱られた。
こんなこともあった。うまく例え話が伝わればいいけど・・・:
研究とは登山みたいなものだと思うんだけど、頂点(目標)に達するのに西側から試みてうまく行かなかったから東側からルートを変えて試そうとした。
すると西向きと東向きって方向が矛盾しているよね・・・とまた言いがかりを付けられた。
1つの方法がうまく行かないとき、全く正反対の方法を試すのは研究ではよくある手法だと思うんだけど。
Aと言えば、Not Aが正しいと言われ、少し時間をおいて Not Aと言えばAが正しいと言われた。なんでもこの調子。
何を言ってもコイツには文句言われるんだと気が付いたら、全て手抜きになって、文句言われたらハイハイ言って交わすだけになった。
こんなこともあった。
実験のデータがうまく取れないでいるとその指導員は、自分が新人の頃は先輩からまず自分が取りたいデータの線を引いてあとはその線が平均になるようにデータを取るんだ、と言われた・・・。
なんと、データの捏造を仄めかされた。この企業は戦前からある企業で、口ぶりからするともう昔からそういうこと続けてきたってこと。
だから、ときどき企業のデータ捏造の報道が上がるが全然驚かない。殆どの企業は昔からずっとやっている。
他社で発覚したとき、自分たちは大丈夫か、なんて思ってない。「あそこは見つかっちゃったか、マヌケだな。うちはバレないようにしないと」くらいにしか思っていない。
2年でそこを辞めた。
これが日本企業の本当の姿だ。
世界の中で日本企業が没落しているけど、そんなの当たり前だ。